【本気で病気予防したい】免疫力を高める方法やサプリメントを解説
次のような症状で悩まれている方は免疫力の低下が原因かもしれません。
- 風邪などのウィルス性の病気にかかりやすい
- お腹を壊しやすい
- 肌荒れや湿疹が出やすい
免疫力が高まると、これらの症状を緩和・予防できるほか、ガンや肺炎といった病気にもかかりにくくなります。ここでは、今すぐ実践できる免疫力を高める効果的な方法やサプリメントについて詳しく解説していきます。
免疫とは?
もともと免疫とは、1度かかったことのある病気がかかりにくくなることですが、現在では細菌やウィルスから体を守ってくれる防御機能のことを指すようになりました。
免疫細胞は血液とリンパ液に乗って体の中をパトロールし、自然免疫と獲得免疫の2段階で病原体から体を守っています。
自然免疫とは、食細胞と呼ばれる免疫細胞が細菌やウィルスといった異物を食べてやっつける免疫で、一方、獲得免疫とは自然免疫で防御できなかった小さな病原体をヘルパーT細胞とキラーT細胞、そしてB細胞がサッカーの連携プレーのように察知し抗体を作りやっつける免疫です。また、免疫細胞は病原体を記憶することができるので2回目以降体内へ入った時にはすぐに対応することができます。
免疫力を高める効果的な方法5つとは?【風邪知らずな健康体になりたい】
次に、免疫力を高めるのに効果的な5つの方法をご紹介します。
- 腸内環境を良くする
- 体温を下げない
- ストレスをためない
- 食生活を改善する
(1)腸内環境を良くする
消化器官は異物が通過する場所ということもあり、体にある免疫細胞の約6割が存在します。なかでも小腸が一番多いとされており、免疫細胞が働きやすいよう腸内環境を整えれば自然と免疫力も上がります。
(2)体温を下げない
「体温を上げて免疫力を高めよう」とは良く聞きますが、実はまだ実証されておらず科学的根拠のない情報です。
実際は体温が下がることの方が問題で、1度下がるだけでも免疫力が30%下がると言われています。低体温は免疫力が下げるだけでなくお腹の調子が悪くなったり代謝が下がる原因にもなるので、体温を下げないことは免疫力を上げる基本だと思っておいてください。
また、低体温の大きな原因は運動不足なので、定期的な運動を心がけましょう。
免疫力をアップさせるために簡単にできる運動・マッサージ方法について「免疫力を高める運動で疲れにくい体を作って病気を予防する方法とは?」で紹介しています。
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(3)ストレスをためない
ストレスには2つの種類があり、騒音・温度・喫煙・大気汚染といった環境的な要素と、悩み・不安・怒り・悲しみといった感情的な要素に分けられます。
ストレスを感じることで影響があるのが自律神経で、自律神経は生きるために必要な体のあらゆる働きをつかさどる神経です。ストレスを多く感じると自律神経の働きが乱れ、免疫力の低下へとつながることが大阪大学の研究で明らかになりました。「病は気から」はあながち間違っていないということです。
もし思い当たる節があれば、環境を変える、ストレスの原因となっている人間関係を断ち切るなど、ストレスをためない生活を心がけましょう。
(4)食生活を改善する
免疫細胞を活性化させるために必要なタンパク質、免疫細胞の機能を維持するために必要なビタミン類、免疫細胞を保護するために必要なミネラル類、そして、細胞の入れ替わりに必要なコレステロールは免疫力を高めるために意識してとりいれましょう。
また、腸内環境を良くする発酵食品や食物繊維を多く含む食材、炎症を抑える効果のあるポリフェノール類やn-3系不飽和脂肪酸を含む食材もおすすめです。
免疫力を高める食べ物・飲み物について「免疫力を高める食べ物・飲み物【風邪やインフルエンザの予防に】」で詳しく紹介しています。
免疫力を高める食べ物と飲み物を意識して、日頃から病気に強い体を作っていきましょう。
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免疫力を高めるサプリメントを選ぶポイント
免疫力を高めるサプリメントを選ぶ時のポイントは、
- 免疫力を高める成分
- 続けやすい価格
- 飲みやすさ(形状・味など)
の3つです。
サプリメントは継続して初めて効果を実感できるので、無理なく継続できるかどうかを基準にして選びます。免疫力を高めるサプリメントの比較表を後ほどご紹介するので、次の免疫力を高める成分と共に参考にしてください。
免疫力を高める成分とは?
免疫力を高めるには、
- 整腸作用
- 低体温予防
- 健康を維持する栄養素
といったアプローチ方法があり、これらの健康を維持するための成分をご紹介します。
(1)発酵成分
発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を高める効果があります。発酵食品とは食材のタンパク質や糖、でんぷんを微生物が分解することによって加工されたもので、生き物が存在する=生きた酵素が摂取できる優れた食品と言えます。
・乳酸菌
便秘や肌荒れを引き起こす悪玉菌を抑制し、腸内環境を整え免疫力を高めてくれます。
・麹菌
必須アミノ酸、ビタミンB群を多く含み血行を促進して代謝を上げる作用が高くダイエットにはおすすめの発酵成分です。
・酢酸菌
豊富なクエン酸が腸内環境を整えるため便秘解消・食欲増進・血液をサラサラにする効果があります。
・酵母菌
腸内で善玉菌として働き、悪玉菌と戦って腸内環境を整えてくれます。
・納豆菌
善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)を活発に増やし、腸内細菌のバランスを整えてくれます。また、納豆菌には活性酵素がたくさんあり、これが消化活動を活発にし食物繊維と一緒になってお腹の中を清掃してくれます。
(2)食物繊維
食物繊維が持つ吸着性、粘性が腸内に入った細菌やウィルスなどの毒素を掴み、水分によって薄められ排出されることで、腸内環境が良くなり免疫力が高まります。
・難消化性デキストリン
食物繊維不足を補う目的でトウモロコシから作られた食物繊維で、主にサプリメントなどの健康食品やトクホ認定されている飲料に含まれています。
・ポリデキストロース
ポリデキストロースも難消化性デキストリンと同様、トウモロコシから作られた食物繊維で、腸内に入ると便に巻き込まれて水分を含み膨張する性質を持ち、お腹を整えてくれます。
・大麦βグルカン
大麦に含まれる食物繊維です。糖質の吸収を抑える作用があり糖尿病予防・改善などにもお勧めです。
(3)低体温を防ぐ成分
冬の時期や寒い季節に収穫期をむかえる食材は体を温めてくれます。
・ショウガオール
ショウガオールとは、生姜に含まれるジンゲロールという成分に熱が加わってできる成分で体を温める作用があります。すりおろしたものを料理や飲み物に加えたり、切って炒め物や煮物に加えたりと、熱を通していただくことで効果を発揮します。また、すりおろした生のままだとジンゲロールが作用し殺菌効果があります。
・ヘスペリジン
ヘスペリジンは毛細血管を強化したり血流を改善する作用がある成分で、柑橘類の皮やすじの部分に多く含まれています。ヘスペリジンを摂取すると手足の冷えを改善・抑制する効果が確認されています。
(4)健康を維持する成分
免疫力を上げるためには健康を維持することが肝心です。健康な状態を維持するには、発育・成長の継続と活動するエネルギーの保持が必要です。私たちの身体と心を健やかにする栄養素をご紹介します。
・タンパク質
タンパク質は筋肉・臓器・皮膚・髪・爪の元となり、免疫物質・ホルモン・酵素を作り出す重要な栄養素で、免疫力を上げるために欠かせません。主に肉や魚、大豆に多く含まれます。
・ビタミン類
ビタミン類は健康維持をサポートする役割を担っており、中でもビタミンA・C・Eは免疫と深い関わりがあります。
- ビタミンA・・・免疫細胞の働きを活発化させる。
- ビタミンC・・・コラーゲンの生成を行う。不足すると寒さや疲労などがおき免疫力が低下してしまう。
- ビタミンE・・・血管の強化、血流の改善により、冷え性や肩こりを解消する。
・ミネラル類
ミネラル(無機質)は臓器や細胞の働きがスムーズに行われるために必要な成分で、神経の伝達にも影響します。古くなった免疫細胞を新しくする代謝に欠かせず、不足すると身体のあらゆる部分に不調が現れてしまいます。
(5)その他の免疫を高める成分
以上の成分は、健康を維持するために欠かせないものでしたが、次に紹介する成分は免疫力をアップするためにお勧めしたいものです。
・ポリフェノール
野菜や果物が空気に触れて腐敗していくように、私たち人間も酸素によって老化が進み、ガンや肺炎、アルツハイマー、自己免疫疾患といった病気の原因となります。ポリフェノールにはこれらの病気の元となる活性酸素(サビ)に対抗する強い抗酸化作用があるので、免疫力アップや病気予防が期待できます。
・フラボノイド
フラボノイドは免疫力を高める効果だけでなく、抗酸化作用、アンチエイジング、ストレス緩和といった効果があります。フラボノイドは大豆や果物、お茶に多く含まれる成分で、身体を温める作用のある成分としてご紹介したヘスペリジンもフラボノイドの一種です。
・コレステロール
健康診断でコレステロール値が高いと診断されると不健康なイメージがありますが、コレステロールにはホルモン分泌のサポートや細胞膜を作るなどの重要な働きがあり、特に細胞膜は細胞を丈夫にし機能を向上させる役割があることから免疫細胞を強くするために必要だと言えます。
・サポニン
サポニンは、免疫細胞の一種であるナチュラルキラー細胞の働きを活性化させ免疫力をアップする効果があります。その他にも、血流の改善や肥満予防効果も期待できます。
【比較表】免疫力を高めるサプリメント
次に、免疫力を高める成分が含まれているサプリメントをご紹介します。
DREXEL CORE|株式会社ジャクトリンク![]() 初回価格(税込):1980円 2回目価格(税込):6980円 |
内容量(1日あたり): 90粒(3粒)主要配合成分: 乳酸菌18種、酵母菌2種類 日和見菌対策にナットウキナーゼ 善玉菌のエサ、食物繊維&オリゴ糖 体を温める、EXVオリーブオイル じんわり体を温める発酵ショウガ麹 国産ショウガ末 厳選の310種類の生酵素 グルタミン、クエン酸、アルギニン、シトルリン特徴: ・無添加 ・GMP認定工場 ・食品安全MS ISO22000取得工場 ・放射能検査実施済み ・重金属検査実施済み コメント ユーザーの満足度が高く、結果をとことん追求したこだわりの商品。品質や安全性も高く、安心して利用できる。 続きを読む> |
ヘルスエイド ビフィーナ|森下仁丹株式会社![]() 初回価格(税込):4320円 2回目価格(税込):4320円 |
内容量(1日あたり): 30袋(1袋)主要配合成分: 乳酸菌3種類 ビフィズス菌(ロンガム種BB536) アシドフィルス菌末 ガセリ菌末特徴: ・機能性表示食品 コメント 機能性表示食品。腸の働きに作用し、便通を良くする。 |
アレルケア|アサヒカルピスウェルネス株式会社![]() 初回価格(税込):2940円 2回目価格(税込):3780円 |
内容量(1日あたり): 60粒(2粒)主要配合成分: ・L-92乳酸菌特徴: ・カルピスの健康通販 ・アレルギー物質非配合 ・GMP認定工場 コメント 刺激に敏感な人向けのサプリメント。 |
セサミンEX オリザプラス|サントリー株式会社![]() 初回価格(税込):5940円 2回目価格(税込):5346円 |
内容量(1日あたり): 120粒(4粒)主要配合成分: セサミン ビタミンE オリザプラス DHA EPA特徴: ・100年の歴史があるサントリー ・GMP認定工場 ・GMP認定工場 コメント ゴマ由来の成分セサミンが配合され、乳酸菌がなく免疫力アップを目的とするならば少し配合成分に物足りなさを感じる。 |
乳酸菌革命|株式会社 健康いきいき倶楽部![]() 初回価格(税込):2970円 2回目価格(税込):2970円 |
内容量(1日あたり): 62粒(2粒)主要配合成分: 16種類の乳酸菌(ビフィズス菌、ラブレ菌、ガゼリ菌など) 食物繊維 ガラクトオリゴ糖特徴: ・無添加 コメント 乳酸菌を多く配合し、便通改善に特化したサプリメント。 |
まだまだある!その他の免疫力を高める方法を紹介
生活習慣や食生活の改善の他にも、意外な方法で免疫力を上げることができます。ストレス解消にも打ってつけの免疫力アップ術をご紹介します。
アロマで免疫力アップ
公益社団法人日本アロマ環境協会による研究で、高齢者にラベンダー精油配合のホホバオイルを使用してトリートメントすることで免疫機能への影響があるのかを3か月にわたって調べた結果があり、2か月以上の継続で腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要なリンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞の活性値が上昇したとのことです。ラベンダー製油には鎮静作用があり、ストレスが軽減したことで免疫力が上がったと考えられています。
歌って免疫力アップ
業務用カラオケコンテンツ関連の販売やサービス提供を行う第一興商と鶴見大学歯学部の斎藤一郎教授が共同で「歌の健康効果」について研究した結果によると、好きな曲を3曲歌うことでストレスを受けた際に分泌されるコルチゾールの量が減る=副腎への負荷が減るため免疫力の低下を阻止できるとのことです。
笑って免疫力アップ
笑うこと・笑顔になることでガンの進行を防ぎ痛みを軽減するという研究結果が出たりと、笑いと健康に関する研究が進められています。
アロマテラピーや歌うことと同様、笑ったり笑顔になることでストレスホルモンが減少し、ナチュラルキラー細胞が活性化することがわかっています。地球上にはたくさんの生き物が存在しますが、声を出して笑うのは知能が発達したサルと人間だけだと言われています。笑うことはとても高度なことで、年齢を重ねると笑う頻度も低くなっていき、よく笑う人とそうでない人では認知機能にも大きな差が出ています。
まとめ
免疫力が高まれば、病気がかかりにくくなり、かかっても治りが早くなります。健康を維持することは、仕事やプライベートの質の向上やストレスの緩和にもつながります。
免疫力を高める生活習慣・食生活を意識し、サプリメントも上手に利用して、病気知らずの毎日を目指しましょう。
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